まつろの活動

令和元年度事業報告書

平成31年4月1日から令和2年3月31日まで

1.事業の成果

現在Networkstationまつろの主な事業は平成23年度より唐津市から委託を受けている、まちづくり活動拠点事業、唐松地域づくり協議会運営をはじめとするCSO中間支援、これらに伴う情報収集発信事業です。

令和元年度は、昨年度に引き続きこれから少子高齢化に向かう中、唐津をもっと活気あふれる魅力あるまちにするために、唐津の魅力を全国に発信して移住する方を増やし、もっと活気あふれるまちにしていく活動のひとつである唐津市より公募のあった「唐津移住者支援事業」に応募し委託を頂きました。

また昨年度に引き続いて「唐津移住者支援事業」の追加委託事業であるコワーキングスペース「唐津switch」事業、ならびに唐津の町の姿や情報を魅力的にかつタイムリーに発信することができる唐津市内在住の女性を養成する「唐津暮らしコラムニスト養成講座」を委託頂きました。

そして新たに佐賀県より、佐賀県内のCSO(市民社会組織)の運営主体者に経営基盤向上に必要な知見を与えるべく、佐賀県内のCSO運営主体者とその関係者を対象とした「佐賀県CSO経営基盤向上講座」事業の委託を頂きました。

実行組織として本年度も移住事業を推進するための「移住事業委員会」と我々の仲間を増やす「会員拡大委員会」そして、まちづくり活動拠点事業を円滑に行うための「プラザ事業委員会」の3委員会で活動を行いました。

「唐津移住者支援事業」について、「移住相談」については年間約100件の相談を受けました。

「家族向けお試し移住体験」については、12組27名の方々を受け入れ最長約1カ月の移住体験をして頂きました。受け入れ家族の世代的に見ると半数以上が30代・40代の子育て世代に当たり、現在お住いの関東圏や九州特に福岡県からの移住体験の方々が多い結果となりました。

「単身者お試し移住体験」については、1昨年度より引き続いてゲストハウスとワンルームアパートでの受入れ体制でスタートし、9月末でゲストハウスでの受け入れを終了して2月よりまつろが新たに立ち上げたシェアハウス「根の家ROOTHAUS」での受け入れをスタートさせ、年間10名の方々を受け入れました。受け入れた方々年齢層は20代・30代で80%を超える結果となりました。

このふたつの「お試し移住体験」を通じて10組20名の方々が実際に唐津市に移住されました。

このように昨年度に引き続き良い結果を残すことが出来ました。

今年度はこれ以外に以前この「お試し移住体験」をされた方の移住も多くあり、この事業開始後4年間にわたり多くの様々な方々を受け入れた経験・ノウハウの積み重ねやサポートによって、移住の輪が着実に広がってきていることを実感することが出来ました。この事業を通じて直接唐津のまちや人に対する様々なご意見・ご感想をお聞き出来て更なる交流の輪や経験・ノウハウを蓄積できたことは、今後の本事業の推進に向けて貴重な財産となりました。

また「お試し移住体験」事業を通じて移住をサポートしていくことも大切ですが、「移住してからが本番」というところを強く感じており、本年度は移住者の方々が唐津で自立してかつ自分らしく明るく・楽しく・生きがいのある生活をして「唐津に移住して良かった」と心の底から思ってもらえるように、移住者の方々が地元の方々との繋がりをより広く・強くしていくためにコミュニティ・移住交流スペースを通じてきめ細かいお手伝いをできるように意識して取り組んでいきたいと思います。

次に「唐津Switch」事業です。これは通常、在宅勤務を行う専門職や起業家、フリーランス、出張が多い職に就く人を対象に仕事をコワーキングスペース「唐津Switch」でしながら唐津移住体験をしてもらう事業です。

「唐津switch」専属のスタッフ2名で「唐津移住者支援事業」と合わせて「唐津switch」にて移住支援事業への問い合わせや、「唐津switch」への登録相談など、両事業に対する問い合わせ窓口を専属スタッフが行い、昨年度に比べて問い合わせ・相談にこられた方々への対応が飛躍的に素早くかつ親切・丁寧にきめ細かく出来るようになりました。その結果、平成31年3月「唐津switch」登録者107名でスタートし、令和2年3月末には165名の登録者数となり昨年度は60名近くの飛躍的な登録数の拡大が出来ました。

本年度も登録メンバーの協力を頂きながら、毎回開催場所を変更して月1回の登録メンバーでの交流会を行い、多い時には60名を超える多くの参加があり、毎回様々な新たな出会いや仕事・交流の流れが生まれ、個性豊かなメンバーの広がりを見せています。この交流会を通じて移住希望者と地元の新たな繋がりが生まれ、この「唐津switch交流会」が自然と移住者の拠り所とサポートの場として成長してきています。

令和2年度も引き続きこの事業も委託を頂き、新たな展開を期待できる事業です。この事業の目標としてはあと1年をかけて行政の補助に頼らない自立した「地域応援事業拠点」としての「ソーシャル(地域応援)ビジネス」に育て、地域活性化の起爆剤としていきたいと思っています。

唐津市より委託を受けた「唐津暮らしコラムニスト養成講座」については20代から40代までの唐津市内在住の4名の女性にエントリー頂きました。講師には「唐津switch」の提携先である北九州市黒崎の「黒崎Yakata」館主の寺下良真氏を招聘して、令和元年6月より毎月1回約2時間半の講座を令和2年3月まで10回に渡って行いました。毎回、寺下講師よりコラムニストとしての心構えや取り組み姿勢、取材のやり方、文章構成、表現方法など詳細にわたってきめ細かくプロのライターとしての指導があり、毎回の講座で出される課題に受講者は悪戦苦闘しながらも果敢に取り組み、4名それぞれが個性のあるライターとして卒業することができました。

またこの講座の昨年度第一期卒業生に唐津市より「唐津暮らし」への取材執筆依頼があり、10本のコラムを執筆頂き掲載されました。これからのコラムニストの皆様に魅力的な「唐津暮らし」を継続して発信していただき、移住・観光の振興につながっていくことを願っております。

佐賀県より委託を受けた「佐賀県CSO経営力向上推進事業」については令和元年7月から令和2年1月にかけて、①会計スキルアップ講座 ②資金調達力向上講座 ③人材育成講座 ④情報発信力向上講座の計4回の講座を開催し、延べ約80名の各種CSOに所属されている方にご参加いただきました。全4回の講座を通じ、座学だけでなくワークショップに時間を多く割き、講師やアシスタントに個人的に詳しく質問できる点も好評でした。ワークショップの後、参加者同士のプレゼンテーションを行うことにより、実践を通じた学びができ、より理解が深まったとの感想を多く頂くことが出来ました。

また会員拡大については「会員拡大委員会」を中心に、我々の活動の想いを地域の様々な方々に呼びかけ、令和元年度は新たに5名の新入会員を迎え総勢67名となり着実に「同志」が増えてきています。

次に主な事業である、まちづくり活動拠点事業の施設利用者について、新規利用者の利用件数は前年とほぼ変わりませんでした。新規70件の内訳は、市内利用者35件・県内利用者6件・県外利用者29件でした。

全体の利用件数(民間・行政・交流活動室)実績としては、本年度合計利用件数は2,825件・前年比90.2%でしたが、民間利用が前年度1,334件に対し本年度が1,562件と前年比228件増・前年比117%と大幅に伸長しました。コロナウイルスによるキャンセルがなければ前年比120%の大幅な伸長となりました。

行政の利用件数は前年比65.5%でしたが会議室の予約方法を有効に効率的に行って頂いたことで、予約枠が空き民間利用の予約が入りやすくなったことも大きく寄与していると思われます。

会議室利用料については、合計金額・月平均利用料ともに前年度と横ばいでありました。しかし、多目的ホールを継続利用されていた「唐津シネマの会協議会」が令和元年10月より利用されなくなり、

10万円/月×6ケ月分の利用料の収納がなくても前年度の利用料が変わらないのは、前年度より民間の利用件数が大きく増えた結果だと言えます。

これからも多くの皆様に気持ちよくご利用頂けるように、プラザ事務局のスタッフひとり1人がお互いを尊重し全員参加で自発的に行動できるやりがいある元気で笑顔あふれる事務局運営を基本として、別紙の唐津市民交流プラザ顧客満足調査の結果を基により利用しやすい環境を整えるために唐津市地域づくり課とも問題を共有化して原因の調査並びに対策について毎月協議し改善すべく行動に移していく必要があります。

また、唐松地域づくり協議会運営をはじめとするCSO中間支援については、例年と変わらず円滑に事業を行えました。一つは、フリーペーパー「からっちゅ!」における、CSO団体の情報収集発信を行いました。また、唐松地域づくり協議会情報交換交流会を開催。「伝統の祭り“相知くんち”再生への道」をテーマとし、祭りを通しての地域コミュニティの変化や人口減少の取り組みとして、小学校にて総合学習の取り入れなど、地域づくりについて有意義な情報の共有を行いました。

最後にフリーペーパー「からっちゅ!」とFMからつでの情報収集発信事業に関しては、地域の皆さまからの積極的な情報提供やまつろ会員からの情報提供、プラザスタッフの地道なきめ細かい取材活動によって、より地域情報に特化した特徴ある発信が出来ました。

特に本年度はホームページ・SNS・からっちゅ・FMからつで一貫した方針で「まつろ」の情報発信をしていくために「メディア戦略委員会」を令和元年10月より立ち上げ、毎月1回「まつろ」主要メンバーでミーテイングを行い、改善点を明確にして素早く実行していくことで、発信の質と量が大幅に向上してきています。来年度も引き続きこの活動を継続していきたいと思います。

また本年度の広告料収入合計額は、2,497,110円と前年度広告料収入2,662,510円より165,400円(93.7%)減少しました。地域経済状況も厳しい状況にあり今後大幅な広告料収入の増加を望めない中、「からっちゅ!」の発刊目的である「地域の様々な情報を形にして地域で活躍されている皆さんの応援をしたい」を実現するために営業スタッフだけの負担にならない安定した広告料収入確保のために一昨年スタートした「からっちゅファンクラブ会員」制度で516,000円の会費収入を頂きました。昨年度末のファンクラブ会員数は43件であり本年度は早期に100件のファンクラブ会員を創り安定した広告料収入を得るために努力していきたいと思います。

これからNetworkstationまつろは、CSO(市民社会組織)の中間支援組織としての活動とともに、先人の努力によって受け継がれてきた魅力ある大好きなふるさと唐津を未来の子どもたちに「正しく受け継ぎ進化させて引き継ぐ」ために、ASO(地域応援組織)として「当事者意識」をしっかり持って、会員がお互いを尊重し全員参加で共感・協働していつも明るく元気に愉快に活動していきます。

また、常に地域に良い影響を発信できる唐津には無くてはならないまちづくり組織になれるようこれからも会員みんなで勉強・研究を重ねていきたいと思います。

平成31年度-令和元年度〜令和2年3月31日合算計算書

平成31年度-令和元年度〜令和2年3月31日合算財産目録

平成31年度-令和元年度〜令和2年3月31日合算事業別損益の状況

平成31年度-令和元年度〜令和2年3月31日合算貸借対照表